四十路元年のオンナの腹の中


by umitai513
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必ず帰って来てくれると約束して。もう二度とワタシを一人にしないで。

【必ず帰って来てくれると約束して。もう二度とワタシを一人にしないで。おねがい。お願い。嗚呼嗚呼、嗚呼】

タイトル。
悲痛な心の叫び。




えー、とうとう今年も来やがりましたよ、奥さん。
何がって、コテイシサンゼイですよ、固定資産税。
そろそろ来るな来るな・・・、
てか、来るな来るな来るんじゃねぇーー。
とビクビクと案じる一方、悲壮感たっぷりに念じておりましたが、
納付の請求綴りが今年もワタシに何の断りもなしに、
何食わぬ顔して郵便受け内で横たわっておったのであります。
つい先日に。


不気味な暗い妖気を放つ封筒。

「あ・・あんさん、もしや、
 こ、こ、コテイシサンゼイはんやおまへんか?!」


なんつって、震える手で無機質な封筒を手に取った。
ムカツク厚み。
間違いなく固定資産税はん。

「あんさん、なんでウチの事、忘れてくれへんの?
 ウチはあんさんとはもう縁を切りたいんや。
 ウチのことはもうほっといてんか。
 頼むさかいもう堪忍したってぇや。
 ウチ、あんたみたいなんが一番嫌いやねん。ホンマに。
 顔も見とうあらへんねん。虫唾が走るわ。ホンマのホンマに」


と情理を尽くし訴えたところで相手は所詮、紙。ペラペラの、紙。

「あー、さよか。よおぉ分かった。みなまで言うな。
 そないまでボロクソに言うんやったら、
 お前のトコなんかもう二度と来たらへんわ。この腐れ年増が!」


なんて憎まれ口を叩いて家から出て行ってくれるわけでもなく、
ただひたすら無言。

んが、しかし。
それはフェイク。
その実は納付書の隅にチマチマと書かれた納付期限をちらつかせ、

「おい、オバハン、納付期限過ぎるとドエライ目に遭わせたんどぉ。
コンクリがっちりかまして南港に沈めらたないやろ?ああん?」


ってな気概が漏れ漂う無言の圧力。
恐るべし国家権力。

で、
ワタシは気の弱い小市民なので、
明日、幾人かの諭吉をオカミの元へと旅立たせます。
いくら、固テイシサンゼイだからと言って、
コンクリで固め沈められたらシャレになりませんもの。

「諭吉、必ず帰って来てくれると約束して!もう二度とワタシを一人にしないで!おねがい!!お願い!!!嗚呼嗚呼、嗚呼・・・」

声を限りに絶叫。
ムナシイ。
by umitai513 | 2007-06-17 23:16