五十路手前のオンナの腹の中


by umitai513
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最愛の皇太子。余生の14歳。

2018年7月29日。
皇太子、14歳の誕生日。


去年。
2017年9月25日の夜。
皇さんが突然、四肢麻痺になった。





身体はグニャグニャ。
尻尾はピクリともしない。
全く動けない。
ゴロゴロも言わない。
目も耳も反応しない。

本当に突然だった。
ギリギリまで元気だった。

朝に動物病院に連れて行った。
驚くほどの低体温。
最愛の皇太子。余生の14歳。_b0031241_01212364.jpeg
最愛の皇太子。余生の14歳。_b0031241_01213736.jpeg

死を覚悟するように言われた。
四肢麻痺になって生きていける猫はごく少数。

純血種は13歳は早すぎる死ではなく、
普通に寿命だと言う。

そう言われても、受け止められなかった。
泣いて泣いて泣いて、泣いた。

検査に次ぐ検査。CTも撮った。
原因は分からない。
MRIは高齢の皇さんには負担しかならないからしなかった。

四肢麻痺の原因は神経が原因とみて、
毎日のステロイド投与を選択した。


最愛の皇太子。余生の14歳。_b0031241_01220078.jpeg
食事はペースト状にして注射器で食べさせる毎日になった。
水も同じ要領で与えた。
私は寝る時間がまともに取れなくなった。
1日2回朝晩に病院に通った。
身体はくたくただった。

でも、そんな事は辛くなかった。
何が辛いかって、皇さんの綺麗な目が何も映してなかった事。
よく動くかわいい耳が何の音も拾ってなかった事。


もう皇さんの目に私は映らない。
私の声が届かない。
こんな辛い事が起きるなんて。。
と、メソメソ泣いてばっかりの私に反して、
皇さんは寝たきりになっても生きていた。
糞尿を垂れ流して美しい毛並が臭くなっても生きていてくれた。

一番辛いのは皇さんなのに。

皇さんは四肢麻痺になっても凛と生きていた。
シンプルに生きる事を選んだ。
すごい。
私なら、絶望している。
皇さんの強さに尊敬する。



ステロイド投与。
約2ヶ月で一旦終了。

皇さんは右手と右脚に障害が残った。
でも、フラフラでも歩けるようになった。
目も耳もちゃんと機能している。
私を見てくれている。私の声を聞いてくれている。
カリカリも猫缶も座って食べられるようになった。
排泄もトイレで自分でなんとか出来るようになった。
尻尾は優雅にゆらゆら揺らしてくれている。
ゴロゴロと喉を鳴らしてくれるし、
ニャーとよく鳴くようになってくれた。
毎日同じお布団でくっついて寝てくれている。
幸せな体温。暖かい。

最近では、元気だった頃にように、
私の膝の上に乗りたいと甘えて鳴いておねだりもしてくれる。

そして、2018年7月29日。
14歳になってくれた。


皇さんは余生を生きている。
凛とシンプルに生きている。

私に毎日どんな瞬間にも幸せを感じさせてくれている。
心から感謝。

皇さん、ありがとう。生きていてくれて。
君が生きて私の側に居てくれる奇跡に感謝する毎日を過ごしているよ。
溢れて溢れてどっぷり浸かり浸る幸せをありがとう。

14歳。おめでとう。
心からおめでとう。最愛の皇太子。
最愛の皇太子。余生の14歳。_b0031241_01165000.jpeg
撮影&アレンジ
by J(中1)


by umitai513 | 2018-07-30 02:08 | 皇太子ネタ