五十路手前のオンナの腹の中


by umitai513
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「ネコ語を完全マスターしてからにしろよ」と坂東眞砂子さんに言いたい

Excite エキサイト : 社会ニュース【「子猫殺し」に抗議相次ぐ 坂東真砂子さんのエッセー 】

hanawebさんの【子猫殺し直木賞作家におもうこと】にTB

2006年8月18日付け日経新聞(夕刊)「プロムナード」。
坂東眞砂子さんが子猫殺しをカミングアウトしたエッセイ、読みました。

で。ネコ・皇太子(去勢手術済)と暮らしている我が身で思ったコト。

※以下の文。
「ネコじゃなくて猛獣だったらどうか?」やら、
「害虫・害獣ならいいのか?」等という意見もあろうかと思いますが、
我が家には「ネコ」しかいませんし、
坂東さん自身も「ネコ」のコトを言っているので。テーマはネコですすめます。



人間が動物を「飼う」、もしくは、「買う」。
そのこと自体が「エゴ」なのだとはワタシも充分に自覚している。

そして、我が家の皇太子に去勢手術を行った際も、
やはりあの小さな体にメスを入れるコトに対してココロから可哀想だと思った。
そう、それは、皇太子のネコとしての生(性)を奪うことに対してではなく、
手術で体が傷つくことに対して可哀想だと思ったのだ。
その点がワタシと坂東眞砂子さんとの大きな違い。


ワタシはネコ語を話すことは出来ない。
どんなに共に寄り添って暮らしていてもネコ語を正しく理解することは一生出来ない。
なので、あの去勢手術についての皇太子の気持ちは一生分からない。

じゃあ、坂東眞砂子さんはネコ語を話すコトが出来るのか?というと、
この人もワタシと同じで出来ない。
なのに、この人はあたかもネコの気持ちを正しく汲んだかのような意見を展開している。

(抜粋)
もし猫が言葉を話せるならば、避妊手術なんかされたくない、子を産みたいというだろう。


100歩譲って、ネコがそう言ったとしよう。
でも、「子を産みたい」に直結する「子を育てたい」と、ネコは言っていないと言うのだろうか?
ネコが「子供は産みたいけど、子育てはイヤなのよねぇ」なんて言っていると言うのだろうか?
『子孫繁栄』の為に生殖本能にしたがって行動したネコが、
肝心のl『子孫繁栄』を放棄する発言をしたと言うのだろうか?

なんて破綻した論理なのだろう。


と、他にもイロイロとつっこみドコロが満載のこのエッセイの締めくくりはこうだ。

私は自分の育ててきた猫の「生」の充実を選び、社会に対する責任として子殺しを選択した。もちろん、それに伴う殺しの痛み、悲しみも引き受けてのことである

自分の飼いネコを擬人化しているのであれば、徹底して擬人化すればイイものを。
自分の「生(性)」の価値観にネコの「生(性)」をあてはめて自己陶酔しているだけで、
中途半端に擬人化し、あたかもネコの生き様に対して、
自らが責任を一手に引き受けているように書いているけれど、
肝心のそのネコちゃんの『子孫繁栄』のフォローは、
「社会への責任の為」などと言って急に社会に責任転嫁してフォローはしない。
そして、子猫殺しを正当化する。
しかも、それを美化しているようにも読める。


こっそり闇に隠れて快楽の為に子猫を殺すガイキチよりも、
子猫殺しを正当化して自己陶酔している坂東眞砂子さんの方が質が悪い。

と、ワタシは思いました。
by umitai513 | 2006-08-25 14:14 | 時事ネタ